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No Longer Human

音楽、サブカル、ラジオ等について、経営的・定量的な視点から書いていきます。

機動戦士ガンダムサンダーボルト2巻 考察 挿入歌が示す登場人物の心情

 前回より大分間が空いてしまいましたが、機動戦士ガンダムサンダーボルトの第2巻の内容を、作中でかかる音楽との関係性を中心に感想・考察を書いていきます。

 ↓一巻の内容はこちら

loki16185.hatenablog.com

 

 
 
 

イオ

  • 10話、イオは仲間の戦闘中に寝ている ここでも対象的
  • 12話、ここではイオの過去の回想シーン。父親はムーアの市長。そして市民を犠牲にしてしまったことに耐え切れず自殺してしまう。その事実とイオ自身は折り合いが取れていない様子。夢から覚めると父親が好きだったという故郷のナショナリズムの歌が流れている。それに対する拒否反応を示すように、コーネリアスにポケットティッシュを求める。
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  • 12話終わり際、父親と同じように自分の責任に押しつぶされるクローディアから、「あなたにはわからない。無責任で身勝手で、人とのかかわりに臆病なあなたには」と指摘される。イオは父の気持ちも理解し、止めることができなかった。ダリルとの違いを対照的に描く。
  • 19話、サイコザクの襲撃を受けて、沈みゆくビーハイブの中、リッチマンを妬む副館長によってクローディアは打たれてしまう。リッチマンであるが故の不幸。
 
ダリル
  • 10話冒頭、艦隊戦の中、ラジオを聴くダリル。「どこまでも run and run 自由の彼方へ」という歌詞が流れる。彼は戦争を本来的には望んでいない。

  • 11話、子供の頃の夢の回想シーン。ラジオは彼の父親との絆の象徴。父親との関係性もイオとは対照的。

  • その後、艦隊砲撃の影響で左腕を切断。ダリルはさらに持たざる者へと追い込まれる。

  • さらにガンダムに対抗する為、サイコザクの実験投入が決められ、ダリルは右腕も切断することに。

  • ダリルは周りの気持ちを理解し過ぎるゆえに、右腕切断も自暴自棄にならずに受け入れる。「目覚めたら世界は変わる 愛であふれる世界に おやすみのキスをちょうだい もう怖い夢は見たくない」というダリル心情を表すような歌詞が流れ、ダリルは皆のために右腕切断を受け入れる。切断するカーラにすら微笑みかける。

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  • 右腕切断後、カーラの過去が明かされる。彼女の父は思想犯。彼女も持たざる者だった事がわかる。

  • 謝るカーラに対し、それでもダリルは「理不尽な現実こそが本当の敵だ」と諭す。ダリルはただの撃墜王ではない、本当は戦争が好きではない、そのことを知ったカーラは心を通わせる。自分のシュシュをダリルの義手に。

  • サイコザクでの戦闘に向けて、ダリルの気持ちの高まりがわかるBGMが流れる「ハートを燃やせ」と

  • 15,16話は両軍の悲しい現実を描く

  • 17話、セクストンの避難指示に対し、カーラは自分は銃座の砲手の手伝いをすることを告げる。カーラは戦争を拒否していた子供の自分を捨て、全体のため・ダリルのために少しでも協力しようとする。ダリルの右腕切断の前に流れていた「おやすみ 子供だったわたしにおやすみのキスを」の歌詞と連動する。※しかし、その後なぜかガンダムを見て思い出すのはダリルではなく、フーバー。

  • 18話、「エンドレスサマー つかまえた君は僕の物」と歌詞が流れる。これはダリルが承認欲求を満たしたということだろうか

  • 2巻ラスト、一巻はイオ・ダリル両者の今後を指し示す歌詞が流れたのに対し、ここではダリルの心情だけを示す内容が流れる。この戦闘がダリルを中心に描かれることを示している。「マイベイビー どんな嵐の夜もあなたとなら夢を語り合える。マイベイビー 永遠の愛をあなたに」

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3巻はこちら

 

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