スペイン音楽とスナック文化の親和性について
今回は音楽ネタです。
最近のワタクシの音楽の収集場所といえば、もっぱらyoutubeのNPRmusucというチャンネルのライブ動画「tiny desk concert」になっています。
オラつき感のない、フジロックに出てそうなアーティストがよく演奏しているので、ここで良いと思ったアーティストをアップルミュージックで登録していくという聞き方が今の自分には合っているかなと感じています。
さて、今回はこのtiny desk concertで気になったアーティストを考えたい。
このC. Tanganaという方、スペイン出身のラッパーのようで、ラップにフラメンコの要素を取り入れたスタイルでいらっしゃる。
この動画で初めて知ったアーティストであり、スペイン系の音楽は今まで全く馴染みがなかったんですが、この曲の雰囲気にひかれて、かなりの回数ループ再生してしまいました。
アップルミュージックで音源も聞いてみたが、やはりこのtiny desk concertの方がいいと感じる。
この動画を繰り返し見ている中で、僕は日本にあるあの文化との関連性を見出していました。
スナック文化です。
女性は全体的に露出の多い服装であり、メイクや歌い方も、人によってはお水感を感じさせる。(特にこのC. Tanganaの右となりにいる金髪の方、なんとも言えないお水感である。)
男性もジャケットにワイシャツで割とはだけ気味であり、車の運転をさせたら少し粗々しさを出しそうな雰囲気がある。
そしてテーブルには大人数で囲むための料理が並べられており、なんとも言えないファミリー感が出ている。身内のことは大事にしそう。(そして過剰に干渉しそう)
勝手な印象ですが、日本の地方都市と共通するような、マッチョイズム、お水文化、その日暮らし感のようなものを感じました。
(日本のスナックは、実態としてほとんどの事業所が税金を支払っていないといわれており、その日暮らしを体現するような価値観の場所だと僕は感じています。)
また、こうした印象から、さらに連想したのは、ボルベールというスペイン映画です。
ペネロペクルスが主演した映画ですが、スペインにあるマッチョイズムの問題と、根底にある人々のその日暮らし感というものを強く印象付ける内容になっています。
※内容が気になった方は、他の方の紹介を参考にしてください。
そしてこの映画の中でも、やはり音楽が大きな核になっており、ペネロペクルスが途中でタイトルの帰郷という曲を熱唱するシーンではなんともいえない盛り上がり、感情の高まり感にぐっときます。
tiny desk concertの動画を見ていても、ここまで書いてきたような印象を与える画面情報と共に、哀愁感のあるマイナー調の曲調をエモーショナルに歌い上げられると、何か理屈では説明できないような高揚感を感じさせられます。
要はぐっとくるわけですね。
このスペイン音楽の文化の根底にある要素は何なのか、どんな歴史的な背景があるのか、もっと調べてみたいと感じました。