読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

No Longer Human

音楽、サブカル、ラジオ等について、経営的・定量的な視点から書いていきます。

文化系トークラジオlife「忙しさとの競争」感想戦

ラジオ

7月も後半に差し掛かろうとする中、
6月の文化系トークラジオlife「忙しさとの競争」の感想戦を書きたいと思います。

前回の料理回は個人的に馴染みの薄い内容だったので、あまり印象に残っていないのですが、
今回の忙しさの回は共感するポイントのオンパレードで、
各パートのpodcastを2回以上聞き返すほどの面白さでした。
(やっぱり佐々木さんが出ている回は面白い)

早速各パートで共感したポイントにダラダラ触れていきたいのですが、その前に
「忙しさとの競争」で話題に挙がらなかった、自分が感じる「忙しさの原因」について書きたいと思います。
※以下、自分の意見になるので、である調にしています。


・忙しくない自分は、忙しい誰かから搾取しているのではないかという罪悪感
 この「罪悪感」というキーワードはラジオ内では出なかったが、(間接的には触れていたかもしれないが)
 自分では良く感じることである。
 では、具体的にどういった事なのか、これから書いていきたい。

 自分が以前IT系のブラック企業に勤めていた時の事。
 この手の企業では、会社に残っていると、永遠にしょーもない仕事(社内の情報を弄繰り回すだけの意味ないものが大半)
 を振られ続けることになる。
 自分は、帰れる時にはサッと帰るようにしていたのだが、
 その時にふと思ったのが、
 自分が帰ったら、恐らく他の誰かが仕事を振られることになるであろうこと、
 自分が早く帰るというのは、他の残らされる誰かから搾取しているのではないか、
 搾取の上に成り立つ早期帰宅ではないのか、という事である。
 これは恐らく気にし過ぎのレベルなのだとは思う。
 しかし、実際問題自分の代わりに残業させられる人は存在するわけで、
 これを搾取と呼べなくはないわけである。(実際に搾取しているのは大元のブラック企業なわけだが)
 
 これは直接的なわかりやすい例だが、
 間接的な搾取の可能性も視野に入れると、もっと多くの例を考えることができる。
 例えば、自分の会社内の人間は皆早期帰宅が普通だったとする。
 その場合は先ほどの例で考えれば、誰からも搾取していないように感じるが、
 ある会社が早く終わることで、取引先がそのツケを払わされる、搾取される可能性があるとも考えられる。
 現に、IT業界等では客先の準備が足りないために、残業に繋がるケースは多々あるわけである。(ラジオでもこの件には触れられていた)
 
 さらに、もっと視野を広げて考えてみると、
 日本やギリシャ等の過大な債務を抱える先進国は、発展途上国から搾取(借金)する形で、現在の生活水準を維持しているとも考えられる。
 本来その国の体力・実力では維持できない生活を、その他の国からの借金で実現しているわけである。 
 債務だけではない。
 自国ではありえない、発展途上国の低賃金を利用して、現在の社会システムを維持している。
 ラジオの中でもあったが、何かとお手本のように語られる北欧諸国も、実は移民からの搾取の上に成り立っている現実がある。
このように考えていくと、現状忙しくない人は、巡り巡って何処かの誰かから、時間を、暇を、搾取しているということになる。
 
 
 このように考えていくときりがない話である。
 

 僕はこんなことを考えながらも、自分が誰かから搾取しているかもしれないという可能性に、
 罪悪感を感じる必要はないと思っている。
 (実際には罪悪感を覚えるのだが、なるべく気にしない方がいいと思っている)
 
 自分が誰かから搾取しているかもしれないという「自覚」は持っていた方がいいと思う。
 ただ、それをすべての人がやり始めたら、それこそ過剰労働が当たり前になってしまう。
 誰かから搾取している可能性を潰すために、ひたすら労働をこなしていたら、ワークラフバランスなど永久に実現不可能な話だ。
 実際それでは誰も豊かにならない。
 (罪悪感を感じずに、しかし自覚はしておくというのも難しい話だが)
 
 
 結局、自分の中ではこの罪悪感を拭い去ることが中々できないため、
 心のどこかで、自分はもっと残業するべきなのではないか、もっと頑張らなければいけないのではないか、
 という意識があるのだと思う。
 こうした感覚も、ラジオでは取り上げられなかったが、
 忙しさを誘発する原因の一つではないか、
 そんなことを考えた。




・共感したポイント

・プライベートでもタスク処理のようなせわしなさを感じる
 会社だけでなく、家でもToDo管理アプリで家事などをこなしていると、
 効率的な反面、いつまでも仕事のような感覚で気持ちが休まらない。
 これは最近よく感じることでした。メロン先生のようにスマホを手放すべきなのでしょうか。
 ケータイを捨てるべき、3つの理由|ケイクスカルチャー|海猫沢めろん|cakes(ケイクス)※このメロン先生の記事は本当に面白いww

・会議の自己目的化
 物が売れなくなって、会議が増えたのが、原因の一つであると。
 本来は会社の上部にいる人間も現場にでないといけないのに、無駄な会議ばかりしているという話。
 これはどこに行っても聞きます。これの解決策こそイノベーションなんじゃないですかね。
 さらに、コンサルを入れて、できてないこと探しをする、パワポの資料作りで時間を取られている、
 という話も、耳にする内容でした。

ゆとり教育は「休むと負ける」という強迫観念しか生まなかった
 佐々木敦さんの発言。
 僕は割と進学校の中学に行っていましたが、ゆとっていたのは自分だけで、
 周りの友達はみんな塾に行っていたのを思い出します。
 僕のように、部活と、ゲーム(クロノトリガーと真女神転生Ⅲをローテーションでクリアし続ける)ばかりしている、
 ゆっとりとしたゆとりは少数派でした。


・津田さん「本業を抜いて副業で生き甲斐を見出すべき」
 共感する部分もあったんだけど、やっぱり理想主義の人だなあと思いました。
 (もちろん津田さんのことは好きですが)
 でも、遣り甲斐のある仕事をまわしてもらうには、まず上司を気持ちよく仕事させること、というのは、
 流石というか、その通りだなと思いました。僕も近い実体験があります。
 やっぱりみんな人間だから、いい仕事は、好きな人に回すでしょう。
 【最終回】仕事と人間|赤坂のカエル|中川淳一郎|cakes(ケイクス)中川淳一郎さんのケイクスの記事の結論も、それに近い内容でした。


・斎藤さん「忙しさはなくせない、軽減するには人に頼ること。すり減らない働き方。」
 その通りだと思いました。
 先ほど書いた「忙しくない自分は、忙しい誰かから搾取しているのではないかという罪悪感」
 を感じるような人間は、間違いなくすり減る働き方になってしまうと感じました。



・チャーリー「itunesの試聴すら飛ばし聴きする」
 itunesの試聴の際に、一から全部聞かずに、イントロ、Aメロ、サビ、間奏等、あたりをつけて飛ばし聴きするという話。
 実はここが一番共感したポイントでした。
 自分のitunes内ですら、同じように飛ばし聴きする時があります。
 最近は一つのアルバムを聞き込み、アルバム全体の世界観を感じるということはなくなりました。
 音楽の聴き方がCDからPC上に変わったのは、
 やはり相当に音楽鑑賞の文化に影響を与えたものだと感じました。
 (別に僕はCD懐古厨ではないので、この変化は良いも悪いもないと思っています)


さて、さすがにタイピングも疲れたので、今回の感想戦はこの辺にします。
lifeは本当に、毎回タイムリーで秀逸なテーマを選ぶなあと感じる回でした。
これは良テーマ!!

文化系トークラジオLifeとは編集